- 2026/01/25
レイ・ダリオ氏
(世界最大のヘッジファンド、
ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者)
による
『世界秩序の崩壊』
(崩壊した世界秩序)
についての解説を要約・整理しました。
この内容は、
ダリオ氏が
2026年2月に発表した考察や、
同年のミュンヘン安全保障会議での
議論に基づいた
「歴史的な転換点」
への警告です。
世界は最も危険な「第6段階」へ突入
ダリオ氏は、
国家の盛衰を
6つの段階(ビッグサイクル)で捉えており、
現在は最終フェーズである
「第6段階」
にあると断言しています。
第6段階とは
国際的なルールや法律が機能を失い、
大国同士が
「力」
(Might is right)
で物事を決める
「無秩序・大混乱」
の時代です。
現状の認識
2026年の
ミュンヘン安全保障会議では、
ドイツのメルツ首相、
フランスのマクロン大統領、
アメリカのマルコ・ルビオ国務長官らが揃って
「1945年以降の国際秩序は崩壊した」
(破壊下にある)
という認識を示しました。
紛争が激化する「5つのステップ」
争いは突然ミサイルが飛んでくるのではなく、
以下の5つの段階を経て
エスカレートすると解説されています。
1. 貿易戦争
関税の掛け合い、
輸出入規制。
(現在進行中)
2. 技術戦争
半導体(NVIDIAやASML)などの
ハイテク技術の囲い込み。
(現在進行中)
3. 地政学戦争
台湾や南シナ海などを巡る同盟や
領土の駆け引き。
(現在進行中)
4. 資本戦争
経済制裁、資産凍結。
(ロシアのSWIFT排除など、現在進行中)
5. 軍事戦争
実際に兵器を使う最終段階。
ダリオ氏は、
1〜4の争いが
10年ほど続いた後に
5へ至ると指摘しており、
現在は「あと一歩」の段階です。
歴史は繰り返す(1930年代との酷似)
ダリオ氏は、
現在の状況が
第二次世界大戦直前の
1930年代と非常に似ていると警告しています。
経済危機と強い指導者
経済が苦しくなると、
国民は
「現状を打破してくれる強い指導者」
を求め、
民主主義よりも
独裁的な権力を容認しやすくなります。
(ヒトラーの台頭と現代のポピュリズムの類似)
追い詰められた国の暴走
1941年に
アメリカが日本へ
石油禁輸などの
経済制裁(資本戦争)を行ったことが
真珠湾攻撃を招いたように、
相手を追い詰めすぎると、
破滅を覚悟した
軍事攻撃を誘発する恐れがあります。
個人はどう備えるべきか?
通貨価値の暴落と
国家によるコントロールへの
対策を説いています。
債権・現金の危険性
戦時中、
政府は資金調達のために
際限なくお金を刷るため、
紙幣の価値は暴落(インフレ)します。
1945年当時の最高所得税率は
94%に達し、
物価は数年で数十倍になりました。
ゴールド(金)の重要性
誰にも刷ることができず、
世界共通の価値を持つゴールドを
ポートフォリオの中心に
据えることを推奨しています。
ビットコインへの見解
ダリオ氏も少量保有していますが、
政府による監視や
ハッキングのリスクがあるため、
歴史的に信頼のある
ゴールドほどは重視していません。
(ポートフォリオの約1%程度)
結論:歴史を知り、自衛する
「すべての派遣国家
(トップの国)は
いつか必ず衰退する」
というのは避けられない歴史の法則です。
★ダリオ氏のメッセージ
> 「国の運命は変えられないが、
個人の人生と資産は、
歴史のパターンを理解することで
守ることができる」
現在は
稼ぐ以上に使い(借金)
格差が広がり、
対立が極まった
「破壊」の局面であるため、
実物資産(ゴールド)などで
最悪のシナリオに備えることが必要だとしています。