- 2025/08/13
この動画は、
かつてカメラやプリンター
(複合機)を主力としていた
キヤノン、富士フイルム、リコーの3社について、
現在の事業構造や
生存戦略を決算データから
比較・解説したものです。
デジタル化やペーパーレス化により
主力の複合機市場が縮小する中、
各社がどのように事業転換を図っているのかが
詳しく語られています。
1. 複合機業界の現状と再編
市場の縮小
世界の複合機シェアは
日本企業が上位を占めていますが、
ペーパーレス化の影響で
需要は減少傾向にあります。
業界再編
生き残りのため、
競合同士の統合や
共同生産が加速しています。
リコーと東芝(エトリア設立)、
富士フイルムとコニカミノルタ
(部品調達の共同出資)など。
2. 各社の異なる事業ポートフォリオ
キヤノン:技術の転用とM&A
売上の約8割がプリントおよび
イメージング(カメラ)関連。
監視カメラ(アクシス社買収)や
医療機器(東芝メディカル買収)など、
自社の光学技術・画像処理技術を応用した
多角化を推進。
半導体露光装置にも強みを持ちます。
富士フイルム:化学技術の応用とヘルスケア
フィルム時代に培った化学・膜技術を応用し、
ヘルスケア
(医薬品開発・製造受託のCDMO)や
エレクトロニクス材料
(半導体用レジストなど)が成長の柱。
イメージング事業(チェキ等)も
高い利益率を維持しています。
リコー:オフィス全体のITサービス化
複合機の販売・保守だけでなく、
オフィス内のITインフラ
(PC、サーバー、セキュリティ、社内システム)
を丸ごと請け負うITサービス企業への
転換を鮮明にしています。
3. 財務・決算の比較
利益率と収益性
キヤノンと富士フイルムの
営業利益率は約10%に対し、
リコーは約3%。
リコーの利益率が低いのは、
商社的な
「オフィス備品・ITサービスの仕入れ販売」
が多いためと推測されます。
資産と現金
キヤノンは手元資金が非常に厚く
(借入金の多くを現金で保持)、
M&Aへの備えや株主還元に積極的です。
買収と「のれん」
3社とも多額の買収を行っており、
バランスシートには
多額の「のれん」が計上されています。
国際会計基準(IFRS)や
米国基準を採用しているため、
買収先の業績が悪化した場合、
一気に減損(大赤字)が出る
リスクを抱えています。
結論
かつての「プリンター企業」は、
・キヤノンは「装置と光学」
・富士フイルムは「材料と創薬」
・リコーは「ITインフラとサービス」
という形で、
それぞれの強みを活かした
全く別の生存戦略を歩んでいます。