- 2024/09/28
この動画は、
22年の経験を持つ
薬剤師のダン氏が、
抗寄生虫薬であるイベルメクチンが、
がん細胞に対して
どのように作用し得るか、
その3つの主なメカニズムについて
科学的な視点から解説しているものです。
なお、
動画の冒頭で
「現時点では
臨床的な証拠は十分ではなく、
さらなる研究が必要であること」
と
「標準的な治療を放棄しないこと」
を強く推奨しています。
1. イベルメクチンによる「腫瘍殺傷」の3つのメカニズム
ダン氏は、
がん細胞を死滅させる可能性があるとされる
以下の3つのプロセスを紹介しています。
アポトーシス(プログラムされた細胞死)
通常、
古くなった細胞には
自壊ボタン(アポトーシス)がありますが、
がん細胞は
このシステムを乗っ取って
増殖を続けます。
イベルメクチンは
ミトコンドリアに
混乱(酸化ストレス)を引き起こし、
この自壊スイッチを
再びオンにさせる働きがあるとされています。
(結腸直腸がんの予備研究で確認)
オートファジー(自食作用)の暴走
細胞が自らを食べて
資源にするプロセスです。
がん細胞は
化学療法を生き延びるために
この機能を悪用しますが、
イベルメクチンは
この機能を
「ハイパードライブ(過剰駆動)」させ、
がん細胞が自らを食べ尽くして
自滅するまで追い込むとされています。
(AKT/mTOR経路の抑制)
WNT経路の阻害と幹細胞の標的化
WNT経路は
細胞の増殖を指示する
マニュアルのようなものですが、
これが壊れると
がん(特に乳がんや結腸がん)に繋がります。
イベルメクチンは
この経路を妨害し、
さらに通常の治療では死ににくい
「がん幹細胞(最終ボス)」
を標的として無力化する可能性があることが、
実験室レベルの調査で示唆されています。
2. なぜがん治療に使われていないのか?
メカニズムが有望であっても、
広く普及していない理由として、
臨床試験(治験)の
ハードルの高さが挙げられています。
治験のフェーズ
安全性(Phase 1)
有効性(Phase 2)
標準治療との直接対決(Phase 3)
という長いプロセスが必要ですが、
イベルメクチンはまだ
「臨床試験の前段階」
(プレクリニカル)
にあります。
資金不足
イベルメクチンは
特許が切れた安価な薬であるため、
製薬会社にとって
巨額の費用がかかる
治験を行う経済的メリットが少なく、
資金調達が難しいのが現状です。
3. 今後の課題:製剤化と投与量
薬剤師の視点から、
効果を最大限に引き出すための
課題を指摘しています。
製剤(デリバリー)
イベルメクチンは
脂溶性であるため、
食事と一緒に摂取する必要があります。
がん細胞に直接届けるための
より良い送達方法
(デリバリーシステム)
の研究が必要です。
個別化された投与量
すべての患者に
同じ量を投与するのではなく、
体重やバイオマーカーに基づいた
精密な投与設計(個別化医療)が求められています。
免責事項
この動画は教育目的であり、
治療を推奨するものではありません。
がん治療に関しては、
必ず主治医や腫瘍専門医と相談してください。