- 2026/01/12
データサイエンティストである
ニック・マジューリ氏の著書
『ウェルス・ラダー』
(Wealth Ladder)
をベースに、
前回の「富の6つのレベル」を踏まえた上で、
レベル2・レベル3から
上のステージへ確実に上がるための
具体的なステップや
日本固有のメンタルブロックについて
深く掘り下げています。
レベル2(150万〜1,500万円)からレベル3への上がり方
本質
この段階では
「投資」よりも
「自己投資」
(スキルを磨いて収入そのものを上げること)
が最優先。
元本が小さい段階で
年利7%の運用をしても
月数万円にしかなりませんが、
スキルを上げて
月収を10万〜20万円増やす方が
はるかにリターンが大きくなります。
3つの戦略
① 今の会社での昇進
最もリスクが低く手っ取り早い。
ただし、
実力に見合わない評価しかされない環境なら次へ。
② 転職(フィールドを変える)
20代〜30代であれば、
同じ会社で年収50万円アップを10年も待つより、
転職で一気に100万円上げる方が合理的。
③ スキルで新たな収入源を作る
「好きなこと」
「得意なこと」
「市場の需要」
が重なるポイントを死ぬ気で見つける。
特に自分の好きなこと(没頭できること)は、
他者より長く深く時間を注げるため
最大の武器になります。
ただし、
それをどうお金に変えるかを
必死に考えることが前提。
レベル3(1,500万〜1億円)からレベル4への上がり方
本質
ここで初めて本格的な
「投資」(お金にお金を稼がせる戦略)
に集中すべきフェーズ。
入金力が桁違いになるため、
効率よく資産が拡大します。
3つのやるべきこと
① インデックス投資の徹底
プロのファンドマネージャー
(アクティブファンド)の9割が
長期的に
インデックスに負けているというデータから、
市場全体を
丸ごと買う分散投資(S&P500等)が最も合理的。
また、手動ではなく
「自動積み立て」の仕組みを作ることが重要。
② 収入源の柱の複数化(コンテンツビジネス)
給料1本に頼るリスクを避け、
インターネットやSNS(YouTubeなど)を使った
「自分が寝ていても
収益を生むマネーマシン」
(オンライン上の工場)
を作る。
③ プロの力(チーム)を借りる
この段階から
税金の影響が大きくなるため、
すべて自分で行うのではなく、
税理士を雇うなど
「お金を使って時間とリターン(節税など)を買う」
という思考へ転換。
レベル4(1億〜15億円)からレベル5(15億〜150億円)の壁
この2つのレベルの間には
非常に厚い壁があり、
インデックス投資などの
堅実な運用だけでは
到達に何十年もかかります。
最短最速で到達する人の大半は、
「自らビジネスを立ち上げ、
それを数十億円規模で
事業売却(M&A)するか
上場(IPO)させる」
という、
もう一度大きなリスクを取るルートを歩んでいます。
なぜレベル5(15億円以上)を無理に目指すべきではないのか?
レベル4で人生の金銭問題は終わる
1.5億円の資産を運用すれば、
何もしなくても
年間約800万円が自動で増えるため、
この時点で
経済的自由(人生アガリ)は達成できています。
人間関係の破綻リスク
レベル5を目指して
ビジネスにすべてをフルベットすると、
家族や友人、恋人との時間が奪われます。
ハーバード大学などの
膨大なデータでも
「人間の最大の幸福と長寿の要因は、
良好な人間関係にある」
と証明されているため、
それらを犠牲にしてまで
不必要な大金(15億以上)を追うのは、
むしろ幸福度を下げると警告されています。
日本特有の「富を阻む3つの文化的壁」
マジューリ氏は
大の親日家であり、
日本の新NISAを分析するなど
日本市場にも詳しいですが、
日本人が上のステージに上がるうえで
邪魔になる
文化的背景を指摘しています。
1. 空気(同調圧力)を読む文化
富を築くには
周りと違う行動
(自己投資、転職、副業)が必要ですが、
日本は
「皆と同じ行動が安全」とされやすいため、
この同調圧力がブレーキになります。
2. 「我慢が美徳」という思考停止
「嫌な仕事でも3年耐えろ」
という価値観は、
適切な場所で努力するのとは異なり
ただの機会損失になり得ます。
また、これが昨今の
「インデックス投資をコツコツ20年我慢して続けろ」
(暴落しても耐えろ)
という風潮と非常に相性が良いため、
「投資を我慢して
続けることを言い訳にして、
本来やるべき
収入を増やすための行動から逃げる」
という
危険な思考停止に陥りやすいと懸念しています。
3. 年功序列と副業禁止の古い雇用体質
社員を安く囲い込もうとする企業が多いため、
副業もできず昇進も遅い環境なら、
裏でスキルを磨きながら
「稼げるフィールド」(転職など)へ
今すぐ変える行動を起こすべきです。
根本的な壁「セルフイメージ(心のブロック)」
日本には
「お金の話は卑しい」
「贅沢は悪」
という刷り込みが強く、
心の奥底で
「自分がお金持ちのステージに行くべき人間だ」
と
信じられていないことが最大の壁です。
人間は
自分の「セルフイメージ」に
一致する行動しか取れないため、
「年収500万円、資産100万円の自分が普通」
と思っているうちは、
無意識に行動にブレーキがかかり
サボってしまいます。
まずは
「自分にはその価値がある」
とマインドの天井を外し、
セルフイメージを書き換えることが、
このロングゲームを攻略する
本当の第一歩である、
と熱く締めくくられています。