Nine Dragons Paper
(玖龍紙業、ナイン・ドラゴンズ・ペーパー・ホールディングス)は、
中国を拠点とする大手製紙企業で、
アジア最大級の段ボール原紙メーカーです。
1995年に設立され、2006年に
香港証券取引所メインボードに上場しています。
本社は中国広東省東莞市にありますが、
登記上の本社はバミューダ諸島にあります。
主な事業内容は以下の通りです。
・ライナーボード(段ボールの表面用紙)
・高性能段ボール中しん紙
・コーティングされたデュプレックスボード(両面コーティングの板紙)
・印刷・筆記用紙、特殊紙、パルプ製品の製造・販売
・環境に配慮した包装紙や高級バージン紙の生産
生産拠点は中国国内
(東莞、太倉、重慶、天津、泉州、瀋陽、唐山、楽山など)に多数あり、
海外ではベトナム、マレーシア、アメリカ合衆国にも
工場やパルプミルを展開しています。
総設計生産能力は年間約2,167万トン(2024年時点)で、
これに加えて下流の包装工場も複数稼働しています。
環境保護やエネルギー効率も重視しており、
エネルギーコージェネレーション(熱電併給)、
倉庫・物流システムを整備して生産効率を高めています。
グループの経営方針として「環境管理なくして製紙なし」を掲げ、
リサイクル紙を主原料に使い
エネルギー節約と排出削減に取り組んでいます。
九龍紙業は段ボール原紙分野で中国最大手であり、
世界的にも上位の生産規模を誇ります。
ベトナムにおける積極的な設備拡充やASEAN市場への展開、
米国の複数製造施設もグループの事業成長を支えています。
【簡潔なポイントまとめ】
・中国最大の段ボール原紙メーカー、1995年設立、香港上場(2006年)
・製品:ライナーボード、段ボール中芯、コーティングボード、印刷用紙、特殊紙、パルプ
・生産拠点:中国国内多数+ベトナム、マレーシア、米国に展開
・年間総生産能力:約2,167万トン(紙製品)
・環境配慮を重視し、再生紙利用とエネルギー効率向上に注力
・世界屈指の規模で海外展開も拡大中