弱者の戦略【稲垣栄洋】(要約 byフェルミ)
この動画は、
植物学者である稲垣栄洋氏の著書
『弱者の戦略』を要約し、
「弱者」が厳しい競争社会で生き残り、
成功するための具体的な戦略を解説しています。
要点:競争の世界では「1位」しか生き残れない
○競争の現実
自然界の食物連鎖と同様に、
人間社会でも
大企業や才能ある「強者」が優位であり、
同じ土俵で戦えば
「弱者」は滅びるのが自然の摂理です。
ソ連の生態学者ガウゼの実験でも示されている通り、
同じ餌・場所を取り合う競争では
1位以外は駆逐されます。
◎弱者の希望
しかし、自然界には
弱いとされる動物が生き残っているように、
弱者にも「弱者なりの生き残り方」があり、
工夫次第で豊かに暮らすことが可能です。
弱者が生き残るための4つの基本戦略
まず、
強者との正面衝突を避けるための
基本的な3つの戦略と、
最も重要な1つの戦略があります。
●群れる
弱いなら一人で動かず、
仲間と協力して集団で動くことで、
危険を察知しやすくなり、
襲われる確率を下げられます。
(例:労働組合、ストライキ)
●逃げる
相手が明らかに強いと分かっているなら、
正面からぶつかるより
逃げる方が賢明な選択です。
「勝てない戦はしない」
という兵法の基本であり、
長期的な生き残りを優先する戦略です。
●隠れる
逃げるだけでなく、
強者に見つからないようにすることも重要です。
【例】ナマケモノ、ビジネスでこっそり稼ぐ
●ずらす( 最も重要)
強者がいない場所へと移動(シフト)し、
そこで独自の強みで勝負することが、
弱者にとって最も重要な戦略です。
住む場所や食べるものが異なれば
競い合う必要がなく、
それぞれの場所で
「1位」の状態を作ることができます。
「ずらす」を成功させる4つの具体的戦術
弱者が強者のいない場所を見つけ出し、
競争を避けて勝つための具体的な方法です。
①条件の悪いところへ移る
一番美味しい場所は競争が激しいため、
あえて強者が入ってこないような
「不便、狭い、マニアックすぎる、利益が小さい」
といった条件の悪い場所
(ニッチ)を選ぶことで生き残ります。
【例】ラクダの砂漠、タンポポのコンクリートの割れ目)
②力を一点集中させる
弱者はリソースが限られているため、
あれもこれもと手を出さず、
ある一点に集中させて、
「ここだけは勝つ」
という戦略を取るべきです。
【例】北海道に特化したコンビニチェーン「セイコーマート」
③変化の激しい場所で戦う
新しいイノベーションや
技術革新が起こった時、
市場には「空き地」が生まれます。
弱者はここを狙い、
誰よりも早く参入して独占するか、
儲かったらすぐ撤退する
「タピオカ作戦」で生き残りを図ります。
(例:電気自動車のテスラ、新しいSNS)
④自由度の高い土俵で戦う
強者が勝ちやすい
「力が強いか弱いか」といった
単一の評価基準しかない場所を避けます。
芸術やYouTube、会社経営のように、
様々なやり方で点数が取れる
「自由度の高い」場所を選ぶことが大切です。
弱者は新たな道を切り開く
地球の歴史において、
大きな危機が訪れた際に
生き延びて命を繋いだのは、
繁栄していた強者ではなく、
競争を避けて辺境(極地や深海)にいた弱者でした。
弱者は工夫せざるを得ない状況に追い込まれるため、
いつの時代も、その逆境が新しいやり方や
独自の道を切り開く原動力になってきたと
結論付けられています。