『ストーリーとしての競争戦略』をわかりやすく解説【サラタメ的No.1バイブル】

動画は、楠木建氏の
『ストーリーとしての競争戦略』
を解説したものです。

この動画は、
企業経営の「競争戦略」を個人の生き方や
働き方に活用する方法に焦点を当て、
圧倒的に勝てる戦略を立てるための
3つの重要なポイントを解説しています。

『ストーリーとしての競争戦略』

①圧倒的な「良い戦略」の定義

「良い戦略」とは、
一言で言えば「面白いストーリーがある戦略」です。

ストーリー性 :

その戦略を少し聞くだけで、
頭の中で具体的な映像が流れ、
誰もが「なるほど、こうなったらすごい成果に繋がるな!」
とワクワクできる、
動きのある物語になっている必要があります。

②圧倒的戦略を実践するための3つのポイント

1. あえて賢くならずに「バカ」になる(バカナル戦略)

これが最も重要なポイントであり、
「一見して非合理(おかしい・変)」な要素を
戦略に盛り込むことです。

なぜ重要か:

誰もが「正しい」と思える合理的な戦略は、
ライバルも簡単に思いつき、
真似しやすいため、
熾烈な価格競争に陥り、
長期的な利益が出ません。

バカナルの意味:

ライバルが「真似したくない」と思わせるような、
局所的に見ると非合理な行動をあえて取る。
しかし、その行動が全体戦略から見ると
(会社のコンセプトや成り立ち)
極めて合理的であること、
これが「バカナル」です。

【スターバックスの事例】

非合理な行動:

日本進出時、
より速くリスクの少ないフランチャイズ方式ではなく、
あえて直営店方式に固執した。

全体的な合理性:

スタバが売っているのは「コーヒー」ではなく
「家でも職場でもない安らげる
サードプレイス(空間)」というコンセプト。
このコンセプトを維持し、
店舗の質を確保するためには、
短期的な売上を優先する
フランチャイズオーナーに任せず、
自社の社員が直接運営する直営店方式が
唯一の合理的な選択でした。

2. あえて未来を見ずに「過去」をヒントにする

戦略を考える際、
多くの人が未来のトレンド(NFT、メタバースなど)ばかりを見ますが、
そうではなく「過去」に目を向けることが大切です。

ストーリーの深み:

面白いストーリー(戦略)には長さが必要であり、
遠い過去から積み上げてきた
「何を大事にしてきたか」という歴史こそが、
唯一無二の深みと強さを生み出すヒントになります。

3. あえてライバルに「真似してもらう」

強力なライバルが現れても、
蹴落とそうとするのではなく、
オープンに受け入れる姿勢が大切です。

ビジネスはスポーツではない:

ビジネスの世界では勝者が何人も存在します。
ライバルを倒そうとエネルギーを割くのは無駄であり、
情報をオープンにすることで、
市場全体を盛り上げ、
結果的に皆で儲けることができます。

重要なのはポジショニング:

ライバルを気に病むより、
ライバルがどう来るかを踏まえた上で、
自分自身の役割や立ち位置(ポジショニング)
を考えることに時間を割くべきです。

TOP
error: Content is protected !!