- 2025/03/02
この動画は、
作家でラジオパーソナリティの
ジェーン・スー氏の著書
『介護未満の父に起きたこと』
を要約したものです。
まだ本格的な介護が
必要なレベルではないものの、
一人での生活が困難になった高齢の親を、
仕事と両立しながらどうサポートしていくか、
そのヒントを解説しています。
1. 父親の状況とサポートの基本方針
父親の状態
82歳、独居老人(一人暮らし)
料理や家事が一切できず、
貯金もほぼゼロ。
妻を亡くした後、
これまで女性のサポートで生活が回っていたが、
その女性が体調を崩したため、
突然完全な一人暮らしに。
足腰や記憶力も衰え、
一人では生活が成り立たなくなっていました。
サポートの目標
父が精神的・肉体的に健やかな一人暮らしを
一日でも長く続けられるようにすること。
2. 疲弊しないための3つのルール(心の持ち方)
スー氏は、自分が疲弊せず、
親子関係を悪化させないために、
最初に以下の3つのルールを決めました。
① 仕事をやめないこと
自身の老後のため、
また「親のせいで人生を崩された」
という被害者意識を持たないため。
② ビジネスライクに解決すること
感情的にならず、
事務的に冷静に対処することで、
親子特有の感情のぶつかり合いを避ける。
③ 一緒に住まないこと
同居すると喧嘩が増え、
関係が悪化する可能性が高いため、
適切な距離感を保つ。
3. 実際にやった具体的な3つの行動
同居しない距離感で、
効率的にサポートするために、
以下の工夫を行いました。
① 必要な要素を全て「見える化」する
父の生活に必要な要素
(食事、掃除、運動、メンタルケアなど)
をすべて紙に書き出し、
・父ができること/できないこと
・行政に頼めること
・自分がやるべきこと
に仕分けして整理する。
② 行政サービス(介護保険)に頼る
「要介護認定」を早めに申請する。
スー氏の父は要支援2の判定を受け、
介護保険で日常の補助サービスを利用できるようにした。
(月額約10万円分)
情報弱者にならないよう、
制度をフル活用することが重要です。
③ テクノロジーとサービスをフル活用する
食事はフードデリバリー(Uber Eatsなど)
スー氏が注文・支払いし、父宅に届ける。
掃除はホームヘルパーに週3回依頼。
見守りはAlexa(Echo Show)を設置し、
自宅から安否を確認できるようにした。
移動はタクシー配車アプリや
病院付き添いサービス
(クラウドケアなど)を利用した。
4. 重要な教訓と父親が人に恵まれる理由
サポートは微調整の連続
年を取ると急にできなくなることが多いため、
(例:ペットボトルの蓋が開けられない)
父の状態に合わせて
サービスや道具を調整し続ける必要があります。
お金の重要性
ヘルパー代やサービス費用など、
要支援2の段階でも月々の出費はかさむため、
お金がないとサポートの選択肢が
大きく狭まることを痛感した。
父親が人に恵まれる理由
1. 清潔感がある
87歳になっても散髪に行き、
身だしなみを常に整えている。
2. 自慢話を一切しない
マウントを取ったり、
人の時間を奪うようなつまらない話をしない。
この経験から、
高齢期の親を支える上で、
経済的な準備と、
親子が互いに疲弊しないための
ドライな関係性の構築が
極めて重要であることがわかります。