- 2026/05/12
北海道を代表する
屈指の観光都市である小樽市が、
年間800万人以上の観光客を集める一方で、
住民の「人口10万人割れ」という
歴史的な深刻な人口減少に
直面している現状と
課題について解説しています。
📈 1. 観光都市としての絶大な人気(オーバーツーリズムの現実)
動画の冒頭や中盤では、
ゴールデンウィーク中の小樽駅周辺や、
日帰り・宿泊客で溢れかえる小樽運河、
歴史的建造物が並ぶ
堺町通りの様子が紹介されています。
観光客の入込数
2024年度には
800万人を超え、
札幌市の1400万人に次いで
北海道第2位の観光客数を誇っています。
(3位の函館市は約600万人)
激混みの現状
インバウンド(外国人観光客)だけでなく、
中東情勢や物価高の影響で
海外旅行を控えた
国内の日本人観光客も
小樽に集中しており、
SNSでも
「想像の10倍混んでいて
子連れにはきつい」
と話題になるほど大盛況です。
📉 2. 観光大盛況の裏で「人口10万人割れ」へ
これほど外から人が集まり、
活気に満ちているように見える小樽市ですが、
住む人の減少は止まりません。
直近の国勢調査や市の独自集計によると、
小樽市の現状は非常に厳しいものとなっています。
人口が10万404人となり、
まもなく10万人を切る勢いです。
1920年(大正9年)の統計開始以来、
過去最低の人口を記録しています。
小樽の人口ピークは
1960年の19万8511人。
そこからわずか半世紀ほどで
人口が半減したことになります。
高齢化率は42%を超えており、
この数値は北海道の主要都市の中でも
トップクラスの高さです。
今後も減少スピードは
さらに加速していくと予想されています。
🏮 3. 観光地なのに住む人がいない・衰退する理由と実態
「観光客数の増加が、
必ずしも地域の人口増加や
維持に結びつかない」
という不均衡(アンバランスさ)の背景には、
小樽という街の構造的な問題があります。
日帰り客の多さ
札幌からJRの快速エアポートで
30分強というアクセスの良さゆえに、
観光客の多くが「日帰り」です。
小樽にお金が落ちる仕組み
(宿泊や夜の消費)
が定着しづらい構造があります。
産業の極端な観光依存
かつて港湾都市や
商業の中心地として栄えた小樽ですが、
現在は製造業などの雇用を生む
二次産業が衰退。
観光業に依存しすぎており、
若者が求める多様な雇用
(働く場所)が不足しています。
二極化する土地の価格
堺町通りなど中心部の商業地は、
ホテルの新規開業
(東横インやルートインなど)
が進んでいることもあり
10年連続で地価が上昇しています。
しかし、
その一方で郊外の住宅地は
下がり続けており、
街の二極化と
コミュニティの空洞化が進んでいます。
伝統行事の存続危機
市内の勝納川(かつないがわ)に
大小350匹の鯉のぼりや
大漁旗を掲げる、
2002年から続く町内の伝統行事も、
ボランティアメンバーの高齢化により
当時の4分の1に減少。
「活動維持が難しい」として、
今年度の開催が
最後になる可能性が示唆されています。
🏛️ 4. これからの小樽の生き残り戦略
動画では、
人口減少が進む中で
自治体を維持していくための方策として、
「コンパクトシティへの移行」
が現実的であると考察されています。
中心部の観光産業や
そこから生まれる雇用を活かしつつ、
生活インフラを
効率的なエリアに集約していくことで、
水物とも言える
観光業のリスクと向き合いながら、
小樽という目立つ町を
どう守っていくかが今後の大きなテーマです。