- 2026/02/06
近年、
ビジネスシーンにおいて
スーツやジャケットの下に着用する
「ビジネスTシャツ」の需要が
爆発的に伸びています。
大手紳士服チェーンや
シャツメーカーの動向、
衣服に求められる機能、
着こなしのコツや
街・企業のリアルな声について
まとめられています。
1. ビジネスTシャツ市場の急拡大
売上が約9.7倍に
紳士服大手の
「洋服の青山」によると、
ビジネスTシャツの売上は
2020年度から右肩上がりに成長。
昨年度の販売数は
16万着以上となり、
この6年間で
約9.7倍に拡大しています。
背景
近年の記録的な夏の暑さへの対策
(クールビズ)に加え、
コロナ禍以降のリモートワーク浸透、
企業の「働き方改革」に伴う
服装自由化といった、
ビジネスウェアの多様化が
強く影響しています。
2. 「肯定派」と「慎重派」それぞれのリアルな声
ビジネス街や企業の間では、
快適さとマナーのバランスを巡り
様々な意見が存在します。
肯定派(ビジネスパーソン・街の声)
「楽だし、
通気性も含めて体が楽。
スタイリッシュで綺麗に見える」
「昔はきちっとしなければ
仕事ができない風潮だったが、
今は自由な感じがして
良い変化だと思う」
慎重派(対顧客を重視する声)
「万が一、
1%でも契約の確率が下がるのが嫌なので、
自社は絶対にワイシャツ。
お客様あっての仕事なので、
年配の方などには
よく思われないこともある」
「お互いにとって
ピシッとした印象
(誠実さ)を与える方が
良いのではないか」
3. 進化する製品の特徴:Tシャツでも“きちんと感”
慎重派の
「相手に失礼のない、
きちんとした印象を与えたい」
というニーズに応えるため、
メーカー側も工夫を凝らした商品を
続々と開発しています。
透けにくい肉厚な生地
1枚で着用しても
下着などが透けないよう、
しっかりとした厚手の生地が採用されています。
高めの後ろ襟(ネック)
ジャケットを羽織った際に、
後ろ襟が高く設計されています。
これによりジャケットの襟裏に
直接肌(皮脂汚れ)が当たらず
衣服を守ることができ、
さらに首元から少し襟が見えることで
フォーマル感(きちんと感)が増します。
老舗シャツメーカーの参入
新たに参入したシャツメーカーからは、
吸汗速乾性、
洗濯してもシワにならない
ノンアイロン機能、
色落ちのしにくさといった、
長年のシャツ製造で培った
高機能な素材が提供されています。
4. プロが教える「ビジネスTシャツを綺麗に着こなすコツ」
洋服の青山のスタッフが推奨する、
ビジネスカジュアルで
素敵に見せるための重要なポイントです。
パンツにタックイン(裾を入れる)
Tシャツの裾を
パンツの中に入れることで、
ウエスト位置が高く見え、
ベルトも見えて
綺麗なビジネスカジュアルを演出できます。
ビジネススニーカーを合わせる
足元はあえて
ガチガチの革靴にするのではなく、
綺麗めな
「ビジネススニーカー」を選ぶと、
全体のバランスがより洗練されます。
5. 先進企業の事例:長野県のクラフトビールメーカー
創業当初から
服装自由を掲げる
「ヤッホーブルーイング」では、
社員が自社商品のプリントTシャツに
ジャケットを合わせるスタイルが定着。
社員からは
「気持ちが気楽になり仕事がしやすい」
「取引先との商談時に
『そのTシャツ大好きです』
などと言われ、
最初の会話(アイスブレイク)のきっかけになり
打ち解けやすい」
といったポジティブな意見が出ており、
「もうワイシャツには戻れない」
と語っています。
同社ではルールを縛らず
「TPOやシーンに合わせて
個人で考えて着ること」
を重視しており、
昨今の採用活動においても
このような服装の自由さを重視する
求職者が増えているとのことです。
総括
かつては
「ビジネス=スーツにネクタイ・ワイシャツ」
が一択の常識でしたが、
暑さ対策や多様な価値観の広がり、
そして製品自体の
“きちんと感”の進化により、
マナーや誠実さを保ちながらも
Tシャツを選択できるという、
新しいビジネスのバリエーションとして
定着しつつあります。