- 2026/03/02
本動画は、
世界最大の砂糖消費国かつ生産国
(ブラジルに次ぐ世界第2位)
であるインドにおいて、
なぜ今砂糖不足・価格高騰が
急速に深刻化しているのか、
その背景要因
(天候・収益性・エタノール転用問題)
と
国民生活(ディワリ)への影響について
解説しています。
1. インドの巨大な砂糖消費と生産の状況
世界一の砂糖消費国
チャイや極甘のお菓子
(世界一甘いと言われる「グラブ・ジャムン」など)
の消費量が非常に多い。
世界トップクラスの生産・輸出量
ブラジルに次ぐ世界第2位の生産量を誇り、
自国での消費だけでなく輸出も大量に行っている。
2. 砂糖不足・価格急騰を引き起こしている3つの要因
① エルニーニョ現象による少雨(降水量不足)
雨不足によりサトウキビが不作となり、
2025年10月〜2026年9月期の生産量見通しが
当初の3,430万トンから
3,060万トン(▲11%)へ過法修正された。
インド政府は輸出禁止措置等を発令。
② 農家のサトウキビ離れ(低収益性・コスト高)
従来の砂糖価格が安すぎたことに加え、
機械燃料費等の高騰で
サトウキビ栽培の収益性が悪化し、
他の作物へ転作する農家が増加。
③ バイオエタノール燃料への原料転用問題
インド政府が
再エネ推進・燃料輸入依存の脱却のため
サトウキビをエタノール生産へ回してきたことが
砂糖不足に繋がっているとの批判が存在。
※政府側は
「今年度は
エタノール転用割合を
9%へ減らしており
直接影響はない」
と釈明している
3. 国民的行事「ディワリ(Diwali)」と生活への影響
新年に相当する「光の祭典」ディワリ
10月下旬〜11月上旬に行われる
ヒンドゥー教の最大行事。
家族や知人と
甘いお菓子を大量に贈り合うため、
菓子店にとっては
年間売上の3〜4割を稼ぐ稼ぎ時。
物価高騰(24%増)と庶民への打撃
菓子価格が前年比で
2割以上値上がりしており、
出稼ぎ労働者が
年に一度帰省して
家族に買うお菓子を
減らさざるを得ないなど
庶民の生活を直撃。
インドの8月消費者物価指数(CPI)における
砂糖の価格は
前年同月比+24.2%と急高騰している。
まとめ
インドの砂糖不足は、
「エルニーニョによる天候不順」
「農家の栽培離れ」
「バイオエタノール政策との兼ね合い」
が重なったことで発生しています。
庶民にとって
年1回の楽しみである伝統行事
「ディワリ」
のお菓子すら
買い控えざるを得ない状況となっており、
食品物価の上昇が市民の不満や
政権批判へとつながりつつあると
結論付けられています。