全国各地で水泳授業が廃止に…なぜなくなる?背景は? 着衣水泳のポイント

学校での水泳授業が
減少している理由とその背景、
および水の事故から身を守るための
重要なポイントを解説します。

近年、
静岡県沼津市をはじめ
全国の中学校などで
水泳の授業を廃止する動きが広がっています。

1. 水泳授業が廃止・減少している主な理由

かつては義務教育の
「夏の風物詩」だった水泳授業ですが、
現在は以下の深刻な課題に直面しています。

施設の老朽化と莫大な改築費用*

多くの学校のプールが
建設から数十年を経て老朽化しており、
改築には1校あたり
約2億円もの費用がかかるため、
財政的な負担が非常に大きくなっています。

異常気象による熱中症のリスク

近年の猛暑で
水温が30度を超える
「お風呂状態」になることがあり、
気温・水温ともに高すぎると
熱中症の危険が高まり、
授業が中止になるケースが増えています。

教員の負担とプレッシャー

水中では
汗をかいていることに気づきにくく、
生徒が知らぬ間に
脱水症状に陥るリスクがあります。

また、30人規模の生徒を
水の事故から守る指導教員の
精神的・肉体的負担が限界に達しています。

2. 日本で水泳授業が普及した背景

そもそも日本で水泳が必修となった背景には、
1955年に起きた
2つの悲劇的な水難事故がありました。

① 紫雲丸事故

修学旅行中の小中学生100人が
犠牲になった沈没事故。

② 三重県橋北中学校水難事件

海岸での水泳訓練中に
36人の女子中学生が亡くなった事故。

これらの事故を教訓に、
子供たちの命を守る泳力を養うため、
学習指導要領に
プール設置と水泳授業が明記されました。

現在も
中学2年までは必修ですが、
プール確保が困難な場合は
実技を行わなくても良いという
特例もあります。

3. 水の事故から身を守る「着衣水泳」のポイント

泳ぎに自信がある人でも、
服を着たまま水に落ちると
全く別次元の負荷がかかります。

服の重さ

濡れた衣服は体に張り付き、
普段の倍以上の負荷がかかって
体が重くなります。

基本は「浮いて待つ」

岸にたどり着けない場合は、
無理に泳がず
「浮いて待つ」
ことが最も重要です。

浮き方のコツ

顎を少し上げて気道を確保し、
大の字になって
リラックスして浮きます。

パニックになって暴れると
体力を消耗し、
沈みやすくなります。

4. 溺れている人を発見した時の注意点

飛び込まない

二次災害を防ぐため、
自ら水に入って助けに行くのは
厳禁です。

物を投げる

周囲にある
ペットボトル、
クーラーボックス、
流木など、
浮き輪の代わりになるものを投げて、
救助を待つよう伝えます。

TOP
error: Content is protected !!