良い環境に移るまでは、環境が問題だったことに気づけない

この動画では、
「自分が今いる環境が
いかに精神や体に影響を与えているか」
という、
渦中にいると見落としがちな盲点と、
心身のSOSに気づくための
脱力の本質について
哲学的な視点から語られています。

体は嘘をつけない
(心より先に体に現れるSOS)

精神的な疲弊やストレスは、
心で自覚するよりも
ずっと先に「体」の症状として現れます。

「常に肩に力が入っている(肩が上がっている)」
「寝ても疲れが取れない」
「メッセージの通知音にビクッとする」
「何もしていないのに焦る」
「休むことに罪悪感を抱く」
といった状態は、
頭では「大丈夫」と思っていても、
体が
「ここは安全な場所ではない」
とサイレンを鳴らしている証拠です。

投稿者の実体験

投稿者自身、
最近熱が出ると
しゃっくりが止まらなくなる症状に見舞われました。

医師から
「平時から呼吸が浅すぎる。
普段は我慢できても、
病気で体力が落ちた時に
浅い呼吸のリズムに
体が耐えられなくなってしゃっくりが出る」
と指摘され、
平時から体がずっと我慢を強いられていたことに
初めて気づいたそうです。

安全な場所に移動して初めて気づく「苦しみ」

人間は、
不幸やストレスの渦中にいるときは
「自分が今どれほど苦しいか」
に意外と気づけないものです。

その環境から離れ、
心が本当に落ち着く安全な場所に移動し、
体の緊張が
ふっと解けた(脱力した)瞬間に初めて
「ああ、自分はずっと苦しかったんだ」
と客観的に気づくことができます。

現代社会はメンタルの不調を
「自己肯定感を上げよう」
「アングリーマネジメント」
「ポジティブ思考」
といった
個人の責任(ストレス耐性)に
帰結させがちですが、
これは
「水漏れしている部屋で
雑巾がけのスキルを磨いている」
ようなものです。

本当に必要なのは、
その部屋(環境)自体から
出ることかもしれません。

仏教の「縁起(えんぎ)」と環境の重要性

仏教には「縁起」という言葉があります。

自分という存在は
単独で孤立して存在しているのではなく、
周囲の人間関係、光、音、生活リズム、
収入、未来への不安、SNSの情報量など、
「無数に絡み合う環境の条件によって、
その都度新しく構築されている存在」です。

つまり、
「置かれている環境も含めて自分自身」です。

この視点を持たないと、
問題の根本を見誤り、
「自分のメンタルが弱いからだ」
「自分が怠けているからだ」
と自分を責めるだけの
悪循環に陥ってしまいます。

問題の「浅さ」と「深さ」を見極める

人生で壁にぶつかった時、
問題の原因には
2つのレベルがあります。

① 浅い原因(生活リズムの乱れなど)

一晩しっかり寝たら
頭がスッキリして仕事で成果が出たり、
本で見た一言で
急にうまく回り出したりするケース。

これは単に
バイオリズムの乱れなどが原因であり、
原因そのものが浅い場所にあります。

注意点

浅い問題に対して
「なぜ自分はダメなんだ」
と深掘りしすぎるのは逆効果です。

小さな火種に
「哲学」というガソリンを注ぐと
大火事になり、
ただの体調不良を
人生の重大な問題へと
肥大化させてしまいます。

まずは身の回りの
物理的環境を整えるだけで、
あっさり解決することが多くあります。

② 深い原因(環境や行為そのものの崩壊)

何度も同じ人間関係でつまずく、
似たような失敗を繰り返す、
一時的に休んでも
またすぐ元の苦しい状態に戻ってしまうケース。

これは
「自分を不安定にさせる行為」
を無意識に
毎日選択してしまっているか、
環境そのものが破綻している
(芯を食った解決が必要な)
状態です。

まとめ

人間には
「不安定という状態」が
最初からあるのではなく、
「自分を不安定にさせる行為」
(呼吸を浅くする、
過剰に考え込む、
緊張し続けるなど)
を自ら毎日取ってしまっているだけです。

これらに気づくためには、
一度行き詰まった時ほど
デスクから離れ、
完全に「無」になれる
脱力の時間を作ることが、
結果的に心身の回復を
最も早める手段になると締めくくっています。

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