- 2025/03/02
デリバリーサービス「menu」が撤退
(または規模縮小・事業譲渡)
に至る主な背景には、
フードデリバリー業界全体の
過酷な市場環境と
構造的な課題があります。
Uber Eatsと出前館による
「2強」の市場独占
日本のフードデリバリー市場は、
圧倒的な資金力と
認知度を持つ
Uber Eatsと
出前館の2社が
シェアの大半を占めており、
後発・中堅プラットフォームが
参入・拡大する余地が
急速に狭まりました。
莫大な赤字を生む
インセンティブ・過剰な還元合戦
加盟店、配達員、利用者を
獲得、引き留めるためのクーポン発行
や
配達員向けの手当、
CMなどの広告宣伝費がかさみ、
プラットフォーム全体の収益化が
非常に困難な構造が続いていました。
配達員確保と人手不足に伴うコスト高騰
他社との配達員獲得競争が激化し、
単価やインセンティブを高く設定せざるを得ず、
配送代行コストが利益を押し圧迫し続けました。
コロナ特需の終息(アフターコロナ)
コロナ禍における巣ごもり需要が一巡し、
外出や外食の機会が戻ったことで、
デリバリー市場全体の爆発的な成長スピードが鈍化しました。
親会社(KDDI・ティップス等)による
事業ポートフォリオ見直し
収益化の目途が立ちにくい事業から
撤退・収縮し、
より収益性の高い事業領域
(テイクアウト専用機能や店舗向けSaaSなど)
へ
リソースを集中させる
戦略的判断が行われました。
競合他社
(FoodpandaやWoltなど)
の再編・統合と同様に、
市場の成熟に伴う
「淘汰と集約」
の一環といえます。