欲望の見つけ方 お金・恋愛・キャリア【ルーク・バージス】(要約 byフェルミ)
この動画は、
ルーク・バージスさんの著書
『欲望の見つけ方』
を解説しており、
私たちが抱く欲望のメカニズムと、
人生を充実させる
「本当に大切な欲望」
を見つける方法について紹介しています。
欲望のメカニズム:模倣の欲望(薄い欲望)
私たちはなぜそのモノや地位が欲しいのかを深く考えず、
常に何かを欲しながら生きています。
ほとんどの欲望にはモデルがいる
私たちが抱く欲望の8~9割は、
誰か(モデル)の真似によって引き起こされています。
これを著者は「薄い欲望」と呼びます。
人は模倣を得意とする生き物であり、
友達が頼んだものを見て
急に同じものを食べたくなったり、
誰かが欲しがっているのを見て
ロレックスなどが欲しくなったりするのは、
モデルの欲望を真似しているからです。
薄い欲望は、所詮他人の真似であり、
叶えても満足感が一時的ですぐに消え、
幸せな気分は長続きしません。
無用な競争が生じる
他人と同じ薄い欲望を追い求めていると、
同じものを巡って
無用な競争が起こりやすくなります。
例として、
友達が好きな女の子を意識し、
ライバル関係になった結果、
競争に勝っても
「大して好きじゃない」
ことに気づくケースが挙げられます。
薄い欲望の競争に多くの時間を費やしても、
結果的に幸せにはなれません。
濃い欲望(本質的な欲望)を大切にする
濃い欲望とは
自分自身の中心から湧き上がる
1割の欲望が「濃い欲望」です。
濃い欲望は、
幸せな気分が長続きし、
環境の変化に影響されず、
何十年経っても一貫して持ち続けられるものです。
(例:人を笑わせたいという欲求)
この1割の濃い欲望を追求する方が、
人生は充実します。
薄い欲望と濃い欲望を見分ける4つの方法
SNSなどによって
大量の薄い欲望が毎日発生している現代では、
濃い欲望を見分けることが難しくなっています。
①欲望のモデルをはっきりさせて距離を取る
その欲望を発生させた「モデル」が
誰なのかを客観的に知り、
そのモデルからの情報(SNSなど)を遮断して
距離を取ることで、
薄い欲望に惑わされなくなります。
②欲望の持続性をチェックする
薄い欲望は一時的で、
1ヶ月もすれば消失することがほとんどです。
欲しいと思ってもすぐに叶えずに少し待ち、
長続きしている欲望かどうかを確認することが重要です。
③1人で過ごす時間を作り自己理解を深める
情報や人間関係から離れ、
1人で旅行に行ったり、
スマホを見ずにぼーっとしたりする時間を作ることで、
本来自分に必要で、ずっと欲していることが見えやすくなります。
④欲望のヒエラルキーをはっきりさせる
私たちの欲望には序列(ヒエラルキー)があります。
冷静な時に、
自分の欲望のヒエラルキーを書き出して
序列をはっきりさせておくことで、
湧き上がった欲望が
どの階層に位置するものかを冷静に把握し、
選択ミスを減らすことができます。
補足:薄い欲望を追うことの意義
年を重ねるにつれて、
濃い欲望と薄い欲望の違いを
区別できるようになりますが、
若い頃はあえて薄い欲望を追うのも悪くない
という意見も紹介されています。
欲望を叶えることで真贋がはっきりする
ロレックスが欲しいなら買ってみるなど、
実際に欲望を叶えてみることで、
「なんだ、こんなもんか」と気づき、
それが本当に欲しかったもの(濃い欲望)
なのかどうかをはっきりさせることができます。
模倣から本物へ
他人の欲望を真似しているうちに、
それが実は自分の本当の欲望(濃い欲望)だったと
気づくこともあります。
薄い欲望を叶えるという経験を通して、
徐々に濃い欲望にフォーカスした生き方をしていくことが
推奨されています。