- 2026/05/24
緊迫する中東情勢
(アメリカのトランプ大統領と
イランのハメネイ最高指導者による
ウラン濃縮を巡る交渉の難航など)
のしわ寄せが、
日本の地方の酪農家
(岐阜県飛騨市)にまで
直接的な大打撃となって
押し寄せている実態を
リアルに報じています。
搾乳現場を襲う「物が入ってこない」危機
被害場所
岐阜県飛騨市で
明治時代から続く、
牛にストレスをかけない
放牧を行っている伝統ある牧場。
(1日の搾乳量は230リットル)
エンジンオイルの不足
搾乳機を動かす
コンプレッサーに必須となる
「潤滑油」(エンジンオイル)が、
中東情勢の悪化による
物流の混乱で
手に入らないという
大ピンチに直面しています。
酪農家は
「値上がりの問題ではなく、
物自体が入ってこない。
必須のものなのでどう対応していいか…」
と頭を抱えています。
「国の補助がない重油」が2ヶ月で1.4倍に高騰
ボイラーの稼働
絞った生乳を
私たちが飲む牛乳にするには、
蒸気(ボイラー)を使って
「65度で30分間」
低温殺菌する必要があります。
このボイラーに大量の
「重油」を使用します。
価格のバグ(高騰)
2月時点では
1リットルあたり
「103円」だった重油の価格が、
中東情勢悪化の煽りを受けて
わずか2ヶ月で
「139円〜149円」へと
急騰(約1.4倍)しました。
ガソリンには
国の補助金(激変緩和措置)が出ていますが、
重油には国の補助がないため、
コスト上昇の打撃をストレートに受けています。
しかし、
生乳のさらなる値上げは
消費者の牛乳離れ(消費量減少)を招くため、
価格転嫁も難しい状況です。
生き物相手だから「生産調整」ができない
工場のように
「経費がかかるから、しばらく稼働を止めよう」
というわけにはいきません。
牛は毎日お乳を絞らないと
「乳房炎」(にゅうぼうえん)
という病気にかかってしまうため、
「人間の都合で
(重油が高いからといって)
絞るのをやめることは
絶対にありえない」
という、
生き物相手ならではの
厳しい現実があります。
苦肉の策「加工品シフト」にもナフサ不足の罠
加工品への挑戦
重油(殺菌用の熱)を
あまり使わずに済むよう、
生乳を
アイスクリーム、
ヨーグルト、
オリジナルチーズ、
ピザなどの
加工品に回して
余すことなく使う工夫を始めました。
資材高騰の壁
しかし、
ここでも他動画の解説にあった
「ナフサ(石油由来原料)不足」
が直撃します。
アイスのプラスチック容器、
パッケージのフィルム、
シールの部分にいたるまで
資材会社から
「30%以上の値上げ」を通告され、
逃げ場がない状況に追い込まれています。
まとめと消費者への願い
牧場では現在、
値上げを耐え忍びながら、
賞味期限の近いものをセットにして
ネットで格安販売するなどの工夫で
必死に耐えています。
政府は
「物資は足りている、心配ない」
と説明するものの、
現場の生活実感との乖離は激しく、
コメンテーター(T先生)からも
「具体性のある説明で不安を払拭してほしい」
と苦言が呈されています。
酪農家は、
「6月1日は
『牛乳の日』でもあるので、
うちの牧場だけでなく
全国の牛乳屋さんが
困っている現状を知ってもらい、
消費者の皆さんには
ぜひ牛乳を積極的に飲んで
応援していただけるとありがたい」
と切実なメッセージを伝えて
動画を締めくくっています。