本動画は、
キユーピー(QP)といえば
マヨネーズの代名詞として知られていますが、
実は売上の最も大きい事業は
マヨネーズではなく
「割った卵(液卵など)」
であることを取り上げ、
その背景にあるビジネスの仕組みや
経済学的な「結合生産」の観点を
分かりやすく解説しています。
1. キユーピーの驚きの売上内訳
実はマヨネーズが一番ではない
家庭用のマヨネーズや
ドレッシングの売上は
全体の約15%ほど。
最大の売上は「割った卵(業務用液卵など)」
コンビニのタマゴサンドや
外食・製パン・製菓向けに販売されている
割卵事業の売上(約1,158億円)は、
マヨネーズ等の売上の1.5倍以上に達し、
社内最大規模となっている。
2. 「あまり物」から生まれた卵ビジネスと結合生産
白身の活用からスタート
キユーピーのマヨネーズは
コクを出すために
「卵黄(黄身)」だけを使用するため、
大量の「白身」が余る仕組みになっていた。
結合生産のモデル
卵の黄身を使って
マヨネーズを作る過程で出る白身を
かまぼこ店や食品会社向けに販売し、
さらに卵の殻(カルシウムや土壌改良材)、
薄い膜(化粧品原料)、
鶏のトサカ(ヒアルロン酸)に至るまで、
卵や鶏のパーツを
100%使い切るエコシステムを構築。
これにより、
主力のマヨネーズの原価や
製造コストを抑えることに成功している。
3. 原料高(卵・油)の危機と海外展開による多角化
鶏インフルエンザなどによる卵の高騰
過去に
卵の仕入れ価格が跳ね上がった際は
一時的に利益が大きく削られたものの、
迅速な価格転嫁(値上げ)と、
マヨネーズの強いブランド力
(価格弾力性が低い=リピーターが多い)
によって収益を回復させた。
海外市場の成長
中国やアメリカをはじめとする
海外事業
(特に中国市場やアメリカでのテネシー工場新設など)
が急成長を遂げており、
利益の大きな柱として
日本の業績を力強く支えている。
まとめ
キユーピーの強みは
単なる調味料の製造販売にとどまらず、
マヨネーズ作りで余る白身や
卵のパーツを余すことなく商品化する
「結合生産」の知恵と、
グローバルな展開力にあります。
身近な企業や商品の裏側には、
徹底的に無駄を削ぎ落とし、
新たな価値を生み出す
高度なビジネスモデルが隠されているということが
鮮やかに解説されています。